メトロノームを使って練習するときの注意

昨年11月ごろ「メトロノームの選び方」について投稿しましたが、本日は「メトロノームの使い方編①」です。

テンポを一定に保って弾くことが難しいパッセージ練習にはメトロノームに合わせて弾くお稽古がとても役に立ちます。

でも慣れないうちはメトロノーム音との追いかけっこ、まるで競争~(笑)

 

そうならないためにも、『メトロノームのカチカチ音1個に対してピアノの音1音』というように、手拍子に合わせるような感覚の導入練習からスタートしてみましょう。

初めのうちはメトロノームの振り子の揺れを見ながら(視覚確認しながら)でも良いですよ。

でも慣れてきたらメトロノームの音だけを聞いて合わせましょう。※初心者はデジタルなどの電子音ではなく、三角型の振り子式メトロノームの方が揺れが視覚に入るので合わせやすいです

 

「1音に1音を合わせる」が出来たら、今度は「メトロノーム1音にピアノの音2個♩=♫」というように少しずつ合わせる(弾く)音の数を増やしていきます。

 

 

そのような導入練習には、「ハノン」などの単純な音列の教則本をお勧めします。

 

いきなり弱起の曲や複雑なリズム、または装飾音符入りのパッセージをメトロノームに合わせるのはとても大変。

日頃から音列・音階の基本練習を通してメトロノームに慣れておくと良いと思います。

私の生徒さんはハノンやツェルニー練習曲のお稽古に、小さい時からメトロノームを使った課題をよく出しているので、初めはご苦労されてもそのうち慣れていかれ、皆さん上手に使われています。

 

 

さてメトロノームを使った練習で大切なポイントは、

メトロノームに合わなくなったらそのまま弾き続けず、演奏を止めてもう一度やり直しをすること。

 

一度ズレてしまったのに弾き続けてしまうと、次のタクトに合わせるために急いで速く弾くことになり、つじつまが合うようで、2重の不ぞろいの体験を積み重ねることになるからです。

拍の頭だけメトロノームに合えば良いのではなく、拍の中を分割して合わせていかなければリズムが狂い、メトロノーム練習の意味がありません。

 

先ずは『拍の頭(表)』、そして『拍の裏』『分割』も丁寧に合わせていきましょう。

 

 

メトロノームこそ使いませんが、実はナオコリトミックの中でも「似たような体験」をたくさんしてもらっています。

一定の時間内に一定の数の音を鳴らす・歌うなどのプログラムがまさしくそう!

 

門下生の皆さんがメトロノームを練習に取り入れて上手に使われるのも、乳幼児期の音楽遊び(リトミック)の成果と確信しております~~♡

<ナオコリトミック>のすべては、ピアノの学びに繋がっているのです!

 

 

次回は弱起の合わせ方(メトロノーム編)について、コツをいくつかご紹介できたらと思います。

(近藤直子)

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