<先日のブログの続き~>
数年前から開催しております<リトミック講師養成講座>の中で、私が作った『10秒の境界』ワークについてご紹介させていただきます。
「レッスン中に講師の指導や声掛け、音源のない無声音の状況が10秒以上あってはならない」
簡単に言えばそういうことです。
なぜならば10秒間、「ノーメッセージ」ですと、乳幼児の集中力や良い意味での緊張感が途切れてしまうからです。
たった10秒。されど10秒。
リトミックレッスンの現場に1回でも立たれた先生方は、音の鳴っていない10秒間の緊張が身にしみてお分かりかと思います。
お子様たちの集中力が途切れ、不機嫌モードにスイッチが入るには十分な時間といえるでしょう。
指導者がレッスンの途中で進行が分からなくなって言いよどんだり、
音響の不具合で音楽が鳴らない、あるいはピアノ演奏が途切れる(これはほとんどないことですが)、
そのようなアクシデントにも臨機応変に対応していく力を身につける実践、
それが『10秒間の境界ワーク』です。
実は昨日の大元教室で、マイクの電池が切れるハプニングがありました。
もちろん、そのような時のためにフル充電された電池の予備はレッスンバッグに常備しておりますが、
突然マイクが入らない状態でのレッスンになり、指導の声を張り上げてもリズミックな音源にかき消されます。
こまったこまった・・・
しかし<10秒間の掟>。
レッスンを中断させることなく音楽の間奏の合間に急いで電池を差し替えやれやれ・・・
こんな小さなアクシデントでも一気に汗をかきました。
指導者にとりましてリトミックの現場は、楽しくもあり、可愛いお子様方やお若いお母様方からパワーをいただける時間でもありますが、
様々な対応力を求められる厳しい時間でもあります。
<リトミック講師養成講座>は私のライフ・ワークとして開催しております。
全国にリトミックがどんどん広まってきておりますが、リトミック講師の資格制度が確立されていないので、音大を卒業されていない方でも『リトミック講師』として頑張られている現状があります。
ダルクローズが考案したリトミックの基本を大切に、お子様方に音楽の基礎力を習得いただくためのメソッドとして、指導者側の学びも継続して参りましょう。










